いいもの 播州三木刃物 ~鏝編~
三木の地で四代にわたる伝統と実績
使い始めはもちろん、使い込むことで、より手になじむ鏝を製造しています。
日本伝統・伝承の技 | 初代 | 梶原 栄太郎 |
二代目 | 梶原 重次 | |
三代目 | 梶原 薫 | |
四代目 | 梶原 直樹 |
刃物鋼として有名な安来鋼などを、適切な焼入れ、焼戻しを行い、それぞれに適した硬さと粘りを持たせています。柄は全て桧を使用。
1. 「半焼」「油焼」商品の色付け加工
訪問させていただいた日は「半焼」「油焼」商品の色付け加工をされていました。【油焼き工程①・②・③】
薬品を熱して鏝を入れているところです。
↑厚みの違う鏝を全体的に均一に色付けをするのは難しく、腕が必要だそうです!
2. ひずみ取り工程
【ひずみ取り①・②・③】
↑40以上ある鏝の作成工程のうち、ひずみ取りの工程は実に10工程以上になります。
「鏝の生命は裏にあり」の言葉を胸に、表からのみひずみ取りをされる三代目 梶原 薫さん。
↑鏝のひずみ取りの説明をしてくださる三代目。
非常に気さくな方ですが、鏝の話になると熱が入ります。
→右は種類によって使い分ける「ひずみ取り用道具の槌関連」です。
3. 磨き工程
↑磨き作業をされている四代目 梶原 直樹さん。
鏝の種類によっては、3回から4回の磨き工程が必要な物もあるそうです。
磨き終わった鏝。なんともいえない造形美です!
4. 手になじむ鏝
使い始めから手になじむ鏝を制作されている梶原鏝。
通常の鏝とは違い、鏝の縁(エッジ)がたっておらず、指で撫でると非常になめらかな仕上げになっています。