いいもの 播州三木刃物 ~鑿編~
大正3年の創業以来、鑿造り一筋
本職向きの鑿からDIY用の鑿まで
この道数十年の職人とまだ数十年の職人が、日夜技を研鑽しながら鑿を制作しています。
1. 鑿 工程
((ウラ話)) 主に白紙(炭素鋼)を使用し、「焼入れ」の後、油に入れ「焼戻し」を行いますが、非常に水の管理が難しく、「季節・時間・作業量によっても変化しますので」とおっしゃる社長。
最近はヨーロッパ・アメリカ・台湾・中国からも注文が多いそうで、改めてメイドインジャパンの刃物のクオリティの高さを感じます。
【地金】
↑鑿はサイズが色々あるので、色々なサイズの地金が置いてあります。
2. 鍛接・鍛造
【鍛接①・②】
((ウラ話)) ↑鋼がコの字型に巻いてある(カスガイがある)のがわかりますか?(赤く囲んだ部分)
この形状は鍛接が非常に難しいといいます。でも、このカスガイがあるために刃の厚みが薄くても強靭な刃になります。
【鍛造①・②】
【カット】
↑地金を切った後、画像は追入の21mm。
3. 軸打ち
様々な角度と順番に打ち込みを行い、見事に鑿の軸部分が出来上がっていきます。
すでに鑿の形状に!
4. 火造り・焼純
ノギスでサイズを測り、調整を行います。
5. 小面のヤスリ掛け
6. 裏スキ
刃裏の平面を出しやすくするため、スキ加工をします。
【裏スキ①・②】
↑3次元的に加工される五百蔵社長。画像は「三つ裏仕様」。
【道具】
↑使い込まれた道具。独特の雰囲気があります!