【メーカーさんに聞いてみた】次世代布製ランドセル「パッかる」


こんにちは。スタッフ山口です。
暮らしの中のQAや話題の商品など、コーナンスタッフがメーカーさんにいろいろ質問してみたいと思います♪
今回は文具、事務用品、オフィス家具を製造・販売されている「プラス株式会社」様から、
次世代布製ランドセル「パッかる」をご紹介します。
コーナンでも取扱いのある「フィットカットカーブ」ハサミなど、技の利いた革新的な製品を開発されている印象ですが、
文具メーカー様がランドセル?!!早速質問してみたいと思います。
教えて!プラスさん!
開発の背景を教えて!
開発者の加藤さん・神藏さんに聞いてみます。
実は加藤さんは小学2年生のお母さん、神藏さんは小学5年生のお父さんです!

開発の背景について教えてください。

私も3年前にいわゆる「ラン活(小学校入学を控えた子どもたちのランドセル選びのこと)」を経験しました。もちろん革のランドセルを購入したんですが・・・やっぱり小さい子どもにとって
革のランドセルは重いんですよね。
なぜ重たい革なの?という問題意識が芽生えました。
リュックでいいじゃん!って(笑)

文具メーカーであるプラスではランドセル開発は初めての試みだったんです。何か文具以外の開発を、という思いもありチャレンジすることになりました。

祖父母から革のランドセルをプレゼントという考えが根強いですが、ターゲットはお母さん・お父さんを想定されていますか?

お子様の保護者の方であれば。特にターゲットは絞っていないんです。 実は布製リュックは昔から需要はあって、私がラン活を始めた頃にはすでに布製ランドセルの需要は高まりつつあったんですよ。

小学生になってお気に入りのランドセルは嬉しいもの。 でも教科書が増えて、電子端末の持ち帰りがあって・・・なのに「重たい革」なのはちょっと機能的ではないかもしれないですね。 一つの選択肢として、あっていいのかもしれません!
「次世代布製ランドセル」どんな商品?かぶせって何?

使い勝手や安全性にも配慮した、新しいタイプのランドセル「パッかる」。
仕切りを除くと、その重さは約750g!ランドセルとしては最軽量クラスの軽さです。
これなら低学年のお子様でも安心♪

そしてこのランドセル、上からも横からも荷物の出し入れができちゃいます! 従来のランドセルにある「かぶせ」をなくしたことで実現したのだそう!

「かぶせ」ってなんですか?

ランドセルにある金具のついたベロンとした革部分。これが重いし、物を取り出す度に開ける必要があるんです。 他社では取り外せるかぶせはあるけど、当社はかぶせをなくしました。 その代わり、リュック型にはしたくない。つるっとしてランドセルっぽいデザインを採用したんです。

うちの子も「かぶせ」を頭に乗せて出し入れしてます…
そうか、アレが重いんですね。なくすことで上からも横からも開くということなんですが・・・全部開くんですか?


!!!!

全部開いてフラットになります!!

展開図みたいになってるやん・・・

プリントの化石化も防ぐことができます!!(笑)

実は半年間、子供に試作品を使ってもらいました。開閉位置を自由に変えることができるようにしたのですが、これが学校のロッカーに入れた時、荷物の出し入れが楽になる!と気づいたんです。


確かに!みんなロッカーからランドセル引っ張り出して、わちゃわちゃ団子になって出し入れしますよね!狙って開発したわけではなく?

開閉しやすさを意識して開発したけれど、ロッカーは子どもに試作品を使ってもらって気づいたポイントでした。もちろん、今でも気に入って使ってくれているんですよ♪
参考にしたのはアパレル!カラー展開のこだわり


カラー展開が豊富ですね。

布製ランドセルは男の子の需要が大きいんです。 ランドセルって子どもはカラーで選ぶところがある。ならば子どもにささるカラー展開は必須! 子どもの好きそうなカラーはお母さんである私は肌感覚でわかっていたものの、 アパレルや靴のカラーを参考に「ミント」「コーラルピンク」といったかわいいカラーも採用してみました♪

ワクワクしますね~♪
夏場のセカンドランドセル?!


裏がメッシュになっていますね。夏場、革だと蒸れ勝ちなので、これはいいなと思いました。

熱がこもりにくいメッシュ素材なのと、通気性を考えたクッション設計で空気が通るようにしています。

夏場の「セカンドランドセル」にもよさそうです!

ランドセルという名前ですが、「機能的なカバン」なので小学校を卒業してからも、習い事、お出かけに使ってもらえますよ♪

そうか、それならハードルが低くなりますね。なんだかお得な感じ!
重たい電子端末問題!解決方法は?

開発に苦労された点はありますか?

荷物が入っていても背面に電子端末を入れやすくするにはどうしたらいいか悩みました。 重い荷物を背面に持ってくることで荷重分散するので、初めは電子端末を固定できるよう背面にゴムバンドをつけていました。 だけど、うまく電子端末が収納できないんですよね・・・

教科書も電子端末も重いですもんね・・・


そこで、紙のケースをランドセルに入れて、その中にタブレットをしまい込んで実験してみました。 どうやったらもっとスムーズに収納できるか? 考えた結果、ゴムバンドの下に「滑り込ませる板」をつけて収納しやすくしました。


アイディアですね!

何種類も試しました。つまみやすさ、板の硬さなど、何パターンも試して仕様決定までおよそ1か月かかりました。

こだわりポイントですね!うちの子は電子端末を一番外側にしています。 背面に持ってこないといけないんですね。そりゃ重いわけだ・・・
まとめ

最後に「パッかる」という名前の由来を教えてください。

「軽い」そして「出し入れしやすい」をわかりやすく伝えたかったんです。
50案くらい考えたかな・・・
軽くて、パッとだせる。「パッかる」に決定しました!

お話を聞いて感じたのは、とことん子ども目線の商品ということ。
お父さん・お母さんでもある開発者の「こうだったらいいな」をベースに、お子さんの実際の使用感をひとさじ。
ランドセルは子どもたちが快適に楽しく学校生活をおくるためのもの、という視点を改めて気づかされました!

ランドセルは6年間使い続けないといけない、というわけではないと思っています。 子どもの嗜好は変わり、成長する。6年間にとらわれず、子どもが「持ちたいもの」を気に入って使えるようになったらいいな。
もちろん革のランドセルも素敵。
加藤さんが仰るように「ランドセル」にとらわれずに、子どもたちが気に入ったものを自由に選択できるようになればいいですね!
魅力はまだまだ!詳しくは商品詳細ページをご確認くださいね♪