和包丁の研ぎ方のコツ!
和包丁って素敵だけどメンテナンスってなんだか難しそう。それにどのようにすればいいのかわからない・・・。取材中にふと感じた私。
せっかくなので、伝統工芸士である藤井さん直々に、家庭でできる和包丁のメンテナンスについてうかがいました!
いろいろ種類がある砥石。そもそもどれを選んだらいいの?和包丁をメンテナンスする場合、変形や欠けがあった場合は荒砥石、中砥石で研磨、仕上砥石で仕上げとなりますが、ご家庭での日々のメンテナンスの場合「中砥石#1000」があればよいとのこと。刃が欠けてしまった場合はプロにお願いすると安心ですね。
はじめに、包丁を研ぐ砥石を水につけておきます。研ぐときは砥石の下にタオル等を敷いて、動かないようにします。
包丁は砥石に対して45度になるようにして研ぎます。
包丁の持ち方ですが、右手で柄を握り左手を刃に添えるわけですが、左手人差し指第1関節の4分の1のところに背をあてて、親指を刃先にあて、固定するといいそうです!
こうすることで、刃が固定され研ぐときにグラグラしませんし、同じ角度で研ぐことができます。同じ角度で、というところが大事なポイントです!
刃は切っ先から、刃元に向かって研いでいきます。
常に左手親指で刃先を抑えて砥ぎます。押す時に力を入れて引くときに力を抜きます。
研ぐと「バリ」が出ます。「バリ」とは研ぐことによって包丁にできる「かえり」です。これがあると切ることができません。最後に裏返して、軽くバリをとります。
仕上げ砥石を使って仕上げる場合もありますが、ご家庭でのメンテナンスであればこれでOK!
ただし!!
和包丁は研いで(または使用して)そのままにしておくとすぐに錆びてしまいます!
「なんだかテレビで見たことがあると思うけど・・・」と、藤井さん。手ぬぐいを足でふんで伸ばして、さっと刃の水分をぬぐいます。
きちんと研げたかどうかは、爪にあてて動かなかったらOK。刃がついていないと、爪の上で刃が動きます!・・・ご家庭の包丁はいかがでしょうか?
因みに藤井さんは髪の毛に包丁をあてて確認するそう。ちょっと、マネできないかな・・。
そして何よりも水が大敵!前述のとおり濡れたまま放置するとすぐに錆びてしまいます。
使用後は汚れをきれいに落として、完全に水気をふき取るようにしてください。しばらく使わない場合は、新聞紙に包んで保管すると湿気から刃を守ってくれるそうです。
藤井さん、快く教えてくださいましてありがとうございます!