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ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の飼い方!品種や飼育に必要なものを解説

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の飼い方!品種や飼育に必要なものを解説

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つぶらな瞳がとても魅力的な「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」。愛らしい見た目や片手に収まるコンパクトなサイズ感から、ペットとしても人気が高く、多くの人に愛されています。

爬虫類のなかでは飼育しやすく、初心者の方にもおすすめのヒョウモントカゲモドキですが、飼育をする際には注意点がいくつかあります。お迎えする前に、生態や飼い方のポイントなどをしっかりと把握しておきましょう。

本記事では、ヒョウモントカゲモドキの特徴や主な種類、飼育に必要なアイテム、具体的なお世話の方法などを詳しく解説します。

これから飼育を考えている方はもちろん、すでに飼っている方にとっても有益な情報なので、ぜひ参考にしてみてください。

ヒョウモントカゲモドキはどんな生きもの?

ヒョウモントカゲモドキはどんな生きもの?
これからヒョウモントカゲモドキの飼育を考えている場合は、事前に特徴や生態を把握しておくことで、飼育環境やお世話の準備に役立つでしょう。

ヒョウモントカゲモドキに関する基本的な情報は以下のとおりです。

分類 爬虫綱有鱗目 トカゲモドキ科のヤモリ
和名 ヒョウモントカゲモドキ
英名 leopard gecko
分布 アフガニスタン、インド、パキスタンなど
大きさ(全長) オス:13~16cm、メス:11~13cm
寿命 約15~20年

愛称はレオパ

ヒョウモントカゲモドキは「レオパ」という愛称で知られています。

レオパは、英名である「leopard gecko(レオパードゲッコー)」の略称であり、英名の由来はヒョウモントカゲモドキの豹柄の体です。

また、英名ではヤモリを意味する「gecko(ゲッコー)」が使われているのに対して、和名には「ヤモリ」ではなく「トカゲモドキ」という名がついています。「豹柄の体を持つ、トカゲのようでトカゲではない生きもの」という意味から名づけられました。

特徴や性格

レオパは、体の黒いまだら模様と、くりくりとした愛らしい目が特徴的です。まぶたを持っているため、まばたきをする際の愛らしい姿も人気の理由といえるでしょう。

また、レオパは尻尾の動きで感情を読み取ることが可能です。威嚇時やエサを狙うときなど、集中する場面では尻尾をフリフリとよく振る姿が見られます。

身の危険を感じた際には、ほかのヤモリ科と同じように自身の尻尾を切る「自切」をおこない素早く逃げます。長時間の過度な触れ合いはストレスを感じ、尻尾を自切してしまう可能性があるため、毎日のスキンシップは時間を決めて控えめにおこなってください。

ヒョウモントカゲモドキで人気の品種(モルフ)

ヒョウモントカゲモドキで人気の品種(モルフ)
ヒョウモントカゲモドキといえば、特徴的な豹柄の体を持つ個体がもっとも多く見られますが、ほかにも豊富な品種(モルフ)が存在しています。

人気の品種(モルフ)をご紹介しますので、気になる子がいたらぜひ特徴や値段などを詳しくチェックしてみてください。

Tips
レオパのモルフとは、体の模様や目の色などの特徴が固定化された品種のことを指します。異なるモルフの個体同士を交配して生まれた個体はコンボモルフと呼ばれ、両方のモルフの特徴をあわせもつこともあります。

ハイイエロー

ハイイエロー
レオパのなかでも有名な品種である「ハイイエロー」は、その名のとおり黄色みの強い体の模様が特徴です。

1970年代にレオパ初のモルフとして誕生し、現在でも人気が高いため、ペットショップに行けば目にする機会が多いでしょう。

レオパのなかでは比較的体が丈夫であるといわれており、初心者の方でも飼いやすいモルフです。

タンジェリン

タンジェリン
ハイイエローよりもオレンジ色が強い「タンジェリン」も、見た目の華やかさからお迎えする人が多い品種の一つです。

タンジェリンは、ハイイエローの選別交配によって生み出されました。斑紋が少なく、非常に美しい色をしているため人気の高いモルフですが、年々数が減ってきているといわれています。

マックスノー

マックスノー
白色ベースの模様を持つ品種が「マックスノー」です。白黒のコントラストが美しく、個体によっては価格が非常に高く設定されています

「スノー系モルフ」とも呼ばれており、マックスノー同士を交配させることで生まれる「スーパーマックスノー」も人気の品種です。

アルビノ

アルビノ
先天的にメラニンが欠乏し、色素が薄くなることで体全体が白くなる「アルビノ」も、長年根強い人気を誇っています。

アルビノには赤い目を持つ個体が多いため、見た目に怖さを感じる方もいるでしょう。しかし、アルビノの持つ独特の雰囲気や、生まれつき視力が弱いがゆえに動きが少し鈍いところなどが、一部のファンにとても愛されています。

ブリザード

ブリザード
「ブリザード」は、生まれつき黒い斑紋がほとんどなく、成長とともに体全体が白くなっていく点が最大の特徴であり、魅力です。

「リューシスティック系モルフ」に分類されており、ブリザードよりもさらに白い体を持つ「ブレイジングブリザード」というモルフも存在します。

まぶたの上あたりが澄んだブルーをしており、上品な見た目が特徴的なモルフです。

スーパーレーダー

スーパーレーダー
マックスノーやベルアルビノなどの白い個体を交配させて生まれた「スーパーレーダー」も、白くて美しい品種の一つです。

個体によっては赤い斑紋があったり、目が赤くなったりと個性が出やすいため、マックスノーやアルビノとは少し違う白の個体を求める方にぴったりな品種といえるでしょう。

ブラックナイト

ブラックナイト
レオパに多く見られる白い個体ではなく、黒い個体同士を交配させ続けて生まれた真っ黒な品種を「ブラックナイト」と呼びます。

個体によって黒さの度合いは変わるものの、存在感のある見た目が一部のファンに非常に愛されているため、見かける機会があればぜひチェックしてみてください。

ホワイトナイト

ホワイトナイト
ブリザードとレーダーの交配によって生まれた「ホワイトナイト」は、白い品種のなかでもとくに美しいルビーのような赤い目を持っている点が特徴です。

ブラックナイトと同じように、白さの度合いは個体によって異なります。

ヒョウモントカゲモドキの飼育で必要なもの

ヒョウモントカゲモドキの飼育で必要なもの
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要なものは以下のとおりです。

  • ケージ
  • ヒーター
  • 床材
  • シェルター
  • 水入れ
  • エサとピンセット
  • サプリメント
  • 照明
  • 温度・湿度計
  • メンテナンス用品

必要なアイテムの特徴や使い方などをしっかりと理解し、飼育を始める前にそろえておきましょう。

その1:ケージ

レオパを飼育する際には、まずレオパの家となる「ケージ」が必要です。

ペットショップやホームセンターなどでは、さまざまなサイズの爬虫類用ケージが販売されているため、自分のレオパに合うものを選んであげてください。

成長後約15cmの体長となるレオパが無理なく入る大きさが必須であるため、ケージの幅や奥行きは30cmほどあるといいでしょう。

あえて60cm以上ある大きめのケージを用意して、シェルターや流木といったアイテムを置いてレイアウトするのもおすすめです。

また、購入時にはケージの蓋の位置もよく確認し、レオパの出入りや掃除のしやすさも考慮して選ぶと、より使いやすくなります

その2:ヒーター

レオパの飼育時には、適切な温度管理が欠かせません。本来は24時間エアコンを使用し、室内の温度を調整することが理想ですが、家庭によっては難しい場合もあるでしょう。

エアコンを使えないときや、より手軽に温度管理をおこないたい場合に役に立つアイテムが、ペット用の「ヒーター」です。

レオパ専用や爬虫類用に設計された商品も多く展開されているため、使いやすいサイズのヒーターが見つかるでしょう。ケージ内を温める際にはケージの外からヒーターを設置して、温度計を使用しながらケージ内の温度を調整します。

また、レオパが自分で体温調整をできるように、ケージ内でも温度が低めの箇所(25度前後)と高めの箇所(30度前後)をつくってあげるのがベストです。

ヒーターの設置場所や設定温度を工夫して、レオパが快適に過ごせる環境づくりを目指してください。

その3:床材

「床材」は、ケージ内を清潔な状態に保つために重要な役割を果たすアイテムです。

砂や流木などさまざまな床材がありますが、初心者の方はまずキッチンペーパーを使用してみてください。

誤飲を防止できる点や、汚れたとき交換しやすい点などメリットが多く、誰でも手軽に扱うことができます。

飼育に慣れてきたら好みの床材を探して、ケージ内のレイアウトとあわせて楽しんでみるといいでしょう。

その4:シェルター

何かあったときにすぐ隠れることができる「シェルター」を用意しておくと、レオパがより安心して暮らせます。

野生のレオパは岩陰や動物の巣穴といった暗い場所に隠れて過ごすことが大半です。そのため、ケージのなかにもシェルターを設置してあげるとストレスを感じにくくなり、快適な暮らしを送れるようになるでしょう。

その5:水入れ

レオパが健康で元気に生きるためには、適切な居住環境と食事、そして「水分」が必要です。ほかの生きものの飼育と同じように、ケージのなかには「水入れ」を用意して、常にきれいな飲み水を用意してあげましょう。与える水は、家庭で毎日使う水道水で問題ありません

レオパが水の存在に気づきやすいように、なるべく背の低い容器を選び、毎日こまめに交換して清潔な状態を保ってあげてください。

その6:エサとピンセット

レオパには、生き餌または人工フードをエサとして与えます。お迎え後しばらくはショップで与えられていたものと同じエサを用意して、徐々にほかのエサも試してみてください。

エサを与える際には必ず「ピンセット」が必要となるため、最初にエサとあわせて購入しておきましょう。

生き餌の場合は、主にコオロギを与えます。10~15mmほどのサイズを一匹ずつピンセットでつまんで与えますが、ケージのなかに数匹放しておく方法でも構いません。

また、人工フードには乾燥タイプや水でふやかすもの、ゲル状のタイプなどさまざまな種類があります。どれも安価で購入できるため、一つずつ試して好みのエサを見つけてみてください。

その7:サプリメント

レオパにとって欠かせない栄養素の一つに「カルシウム」があります。カルシウムが不足すると、骨が曲がったり折れたりするおそれがあり、生活に影響が出てしまうためしっかりと管理してあげることが重要です。

基本的には、毎日の食事から必要な栄養素を摂取できますが、与えるエサの種類によっては栄養不足になることがあります。

とくに不足しがちなカルシウムを補うために役立つのが「サプリメント」です。粉末状のサプリメントをエサに振りかけて食べさせるだけと、与え方も簡単なのでぜひ積極的に取り入れてください。

その8:照明

設置場所やケージの形状によっては、ケージ内が暗くなりレオパの様子が見にくくなることもあるでしょう。ケージのサイズに合わせた適切な「照明」を設置すれば、お世話のときはもちろん、掃除の時間にも役立ちます

ケージの中に設置する専用の照明や、外から全体を照らすマルチな照明などさまざまな種類を試して、見た目にも快適な環境を整えてみてください。使用の際には、ケージ内の温度調整も欠かさないようにしましょう。

その9:温度・湿度計

レオパにとって快適な温度は25~30℃、湿度は約50%とされています。どちらも高かったり低かったりすると健康に影響を与えてしまうため、一年を通して一定の温度と湿度を保つことが重要です。「温度計」と「湿度計」を用意して、定期的にチェックしてください。

ちなみに湿度が不足すると、脱皮不全を起こす原因となります。とくに冬場はエアコンや暖房器具の使用による乾燥に注意して、霧吹きや加湿器などを取り入れながら上手に管理することが大切です。

その10:メンテナンス用品

基本的な飼育用品に加えて、メンテナンス時に役立つアイテムを用意しておくと、いざというときに慌てなくて済みます。

とくにバケツや霧吹き、専用のクリーナーといったお掃除用品は出番が多いため、そろえておいて損はありません。

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ヒョウモントカゲモドキの飼い方

ヒョウモントカゲモドキの飼い方
ヒョウモントカゲモドキを飼育する環境が整ったら、次は基本的なお世話の手順についてしっかりと理解しましょう。

エサや水の与え方と、日々のお手入れ方法などについて解説します。

エサのあげ方

エサは、レオパの成長によって量を調整しながら与えます。生き餌の場合、赤ちゃんの頃は毎日2~5匹のエサを与えましょう。ある程度大きくなったら、週に2~3回の頻度で幼体は1回につき2~4匹、成体は4〜5匹ほどを食べさせます。

一匹ずつピンセットで与えることも飼育時の楽しい工程の一つですが、レオパによってはストレスを感じてしまうおそれがあるため、様子を見て与え方を工夫してあげましょう。

ケージのなかに数匹生き餌を入れて放置しておくだけでも、お腹が減ったタイミングで勝手に食べてくれるので安心してください。

水のあげ方

与える水は水道水で問題ありませんが、可能であれば毎日交換して常に新鮮な状態に保ってあげましょう。長くても2~3日に1回は水を交換し、同時に水入れの汚れも綺麗に落としてください。

水入れから水を飲まない場合は、霧吹きでケージの内側を濡らしてみましょう。ついた水滴を舐めることで、問題なく水分摂取をおこなえます。

日々のお手入れ

ケージ内の掃除は、汚れやニオイが気になったタイミングで都度おこなってください。

毎日できるお手入れとしては、汚れた床材の交換、食べ残しや排泄物などを取り除くことが挙げられます。

排泄の頻度は成長段階にもよりますが、1日2回程度が目安です。排泄物はその都度片付けてください。

掃除の際には、できるだけ家庭用の洗剤は使用せず、水だけで汚れを落とせるとレオパの身体に悪い影響を与えずに済みます。また、ケージの側面も汚れやすいため、頑固な汚れには専用のクリーナーなどを使って拭き取るようにしましょう。

毎日こまめにお手入れをしていれば、基本的には大がかりな掃除は必要ありません。全体をしっかりと掃除したい場合は、3~6カ月に1回の頻度にとどめ、レオパの生活を乱したり負担をかけたりしないように注意しながらおこないましょう。

ハンドリングと体調管理

レオパを手に乗せて触れ合うことを「ハンドリング」と呼びます。なつくと人の手に乗ってきてくれるレオパですが、性格によっては触れられることが苦手だったり、ストレスを感じたりする場合があります。そのため「ハンドリング」は、レオパの様子をしっかりと観察しながら、決して無理強いをしないようにしてください。

ハンドリングをおこなう場合は、レオパの顔の前にそっと手を差し出して、自ら乗ってきてくれるタイミングをじっと待つことがポイントです。上手に乗ってくれたら、エサを与えて十分に褒めてあげましょう。また、あまり長時間の触れ合いはレオパにとってストレスとなるため、一日15分程度を目安におこないます。

ハンドリングの際には、体の色ツヤや爪の状態、怪我の有無といったボディチェックも同時にして、レオパの体調管理をしてあげることが大切です。

ヒョウモントカゲモドキを飼育するうえでの注意点


ヒョウモントカゲモドキを飼育する際には、いくつか注意するポイントがあります。

脱皮不全、自切、エアコン(温度調節)の3つの項目に分けて注意点をご紹介しますので、飼育前に目を通して理解を深めてみてください。

脱皮不全

レオパは、成長とともに「脱皮」をおこなう生きものです。しかし、時折うまく脱皮ができず、古い皮の一部が剥がれずに残ってしまう「脱皮不全」を起こします。

脱皮不全には栄養不足やストレスといったさまざまな原因が考えられますが、なかでも注意したいのが「ヒーターの設定温度」です。

設定温度が高いことでケージの中が乾燥すると、脱皮に影響が出るおそれがあります。一度脱皮不全になると、最悪の場合死んでしまうため危険です。

脱皮に時間がかかっているようであれば、霧吹きを使って体の表面を湿らせたり、ピンセットや綿棒を使って古い皮を取り除いてあげたりと、脱皮をサポートしてあげましょう。

心配であれば、早めに爬虫類を診療している動物病院に連れていくことをおすすめします。

自切

レオパは、トカゲのように身の危険を感じると尻尾を切って逃げる生きものです。自分の意思で尻尾を切り離す「自切」はストレスの表れであり、あまり望ましい行動ではないとされています。

さらに、一度尻尾を切ると新しく生えてくる尻尾が変形してしまうこともあり、レオパにとって非常に大きな負担となります。

そのため、日頃からレオパが自切をしないように注意しながらお世話をしてあげることが大切です。

過度なハンドリングや触れ合いを控えるほか、生活音や掃除のタイミングで驚かせてしまわないように心がけ、レオパがストレスを感じないような環境を維持してあげましょう。
また、尻尾をつかむと簡単に自切してしまいます。レオパと触れ合うときは決して尻尾をつかまないようにしてください

エアコンを適切に使う

生きものを飼育する以上、適切な飼育環境を保つために温度管理は欠かさずおこなってください。とくにレオパは、温度や湿度の変化によって健康を損ないやすいため、季節を問わず適温を維持してあげる必要があります。

ヒーターや冷却装置だけでは補いきれない暑さ・寒さであれば、必ず部屋のエアコンもプラスして温度を調整しましょう。

適温維持のために常時つけっぱなしにして、部屋に人が居ても居なくてもレオパが快適に過ごせるようにしてあげるのがベストです。

ヒョウモントカゲモドキはおとなしくて飼いやすいペット


適切な飼育環境を整えてお世話をしてあげることで、レオパは誰でも簡単に飼育できる生きものです。ストレスを取り除き、のびのびと暮らせる環境を提供してあげれば、きっと瞳をきらきらと輝かせながら愛らしい姿を見せてくれるでしょう。

ぜひこの機会にレオパについて理解を深めて、お世話を楽しんでみてください。

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